01-001 
栗原市の山
 ■地形図
切留 (1/25000)
 ■所在地
栗原市字文字
 ■登山道
しっかりとした登山道
手作りの道標
 ■ マップ

ルートマップ
 
中ノ森 (なかのもり)
 標 高 / 三角点
 610.0m / −
 概 要

  
栗駒連峰の南麓にある中ノ森は、大土ヶ森・櫃ヶ森と共に文字三山と呼ばれる伝説の山。

山頂標識は私が作って立てた。 
材料をザックに積んで、現地で組み立てた。
結構疲れたが、ヘタクソな字で申し訳ないと思う。

かつて、文字地方の方々は、ここで雨乞いをしたそうだ。
写真にはないが、剣はその証拠とのこと。
雷を誘ったのか?それとも、山を怒らせようとしたのか?

背の低い、密集した雑木林がここの特徴。
登山口は、深山牧場のすぐ傍の文字花山線沿いにある。
登山口には黄色の標識があるので、そこから真っ直ぐに入る。
至山頂の道標を左折して、ややキツイ登り道を直登すると、中間点に着く。
そこを右折し、一直線に山頂へと向かう。
サラサドウダンやホツツジが茂る岩場を乗り切ると、狭い山頂に着く。

所要時間=比高70m 登り:20分 
  

 特 記

  
※ 山頂からは、栗駒山が綺麗に見える。 大土ヶ森と櫃ヶ森も見えるので、お勧めは落葉期。

※ 帰りは深山牧場を荒砥沢に向かい、さくらの湯に浸かろう。
    「OHバンデス!」でも紹介された、面白い温泉である。
  

山頂の石祠、脇に鉄剣が刺してあった。
中ノ森山頂
山頂からの展望は北に栗駒山が美しい
栗駒山が見える
鴬沢町の農道から見える中ノ森
中ノ森
  
【文字三山伝説】

栗駒連峰の南麓に位置する中ノ森は、
大土ヶ森・櫃ヶ森と共に「文字三山」と呼ばれる伝説の山である。
どんな伝説かというと、大土ヶ森の神「大土彦」と櫃ヶ森の神「お櫃姫」は、
たいそう仲が悪く、毎日高さ比べをしては、頭から湯気を出していたというほど。

ある日、大土彦は、とうとう「策」を企てた。
それは人夫を使って、お櫃姫の頭を切り崩そうというもの。
そして、その切り崩した土を自分の頭に盛って、高さを上げようとした。
それで大土ヶ森は、今のように尖った優美な形になり、
頭を削られた櫃ヶ森は、上部が真っ平らになってしまったとのこと。

お前達の喧嘩以前に、栗駒山という高い山があると、
揚石山が幾度も説得するものの、二人は全く聞き入れることなく、
散々な結末になってしまった。
揚石山はそのさまを見かねて、いよいよ仲裁に入る。

その熱意ある説得に、二人は頷いた。
今後は夫婦となり、互いに助け合っていくことで和解した。
その後、二人の間に生まれた子が、この中ノ森である。
大土ヶ森のシツケが厳しく、今はお母さんの櫃ヶ森の傍に移った。
    

【報告者:Mr.MOMO】 06/05/28 

みやぎ里山文庫