加美町小野田にある薬莱山は、船形山の北東にある独立峰。 裾野を広げた姿が美しく別名を『加美富士』と呼ばれる。 大崎平野に飛び出たような山の姿は船形山や栗駒山周辺から良く目立つ山である。
山頂の南峰にはお堂があり、薬師如来が奉られていて眼病に効くと云われている。 二等三角点は、お堂から約100m離れた北峰にある。 山頂尾根の中間にある姥地蔵は病に良く効く地蔵さまで、膝や肩など自分の痛い場所と姥地蔵の同じ箇所を摩ると病気が治ると云われる。 姥地蔵の前には双眼鏡が設置されていて北方向の風景を眺められる。
登山道は表薬莱の鳥居をくぐり桜並木の山道を進む表コースが一般に利用される。 杉林の急斜面から始まる階段は706段。 階段を登り終えた山頂尾根は雰囲気の良い雑木林になる。登山道は他に西側と北側の尾根からあり、下山に利用して林道に出て周回する事が出来る。 いずれも自然度が高い雑木林のルート。所要時間=登り:50分 下り:40分
※ 表薬莱は、スキー場・薬師の湯・薬莱ガーデンなどリゾートエリアが充実。
※ 薬莱山の南西にある荒川湿原は、水芭蕉の群生地。 遊歩道が整備され荒川自然館がある。 薬莱山の帰りに立ち寄ると良い。
※ 帰りは表薬莱の「薬師の湯」で汗を流して帰ろう。
【報告者:マルゴ】 06/08/17
みやぎ里山文庫
山頂からかすかに藪漕ぎ道が見えるが、あまり通っている様子はない。 大まかにルートを画像に描いてみた。入口は、やくらい林道から約1km。 踏み入れると同時に急坂が待ち構えている。ここからずっと直登道、姿勢を低くして体重を前にかけて登ろう。ほどなく南側の展望が得られる。 船形山がドッシリと見られるのがこの道の醍醐味。南峰神社前に飛び出ると、登山者が驚くので静かに、静かにご挨拶。 神社を参拝し、鳥居を潜り、舗装道を周回してゴール。
※普段の薬莱山とは、全く別の表情が見え、西風が涼しいので「通」にはお勧め。
【報告者:Mr.MOMO】 06/06/24