宮城、山形両県境上の山。 立派な舗装道路があり2分も歩けば山頂だが、地形図にもガイドブックにも現地の案内にも山の名はないから「登る」ひとなどはいないだろう。
宮城県加美町と山形県尾花沢市を結ぶ国道347鍋越トンネルから旧峠に上る道があり、その最上部から南に分岐して1kmも進むと尾花沢市営の広大な牧場が広がる。 そこに通信塔がありその背後の尾根上の30m先に山頂がある。 ヤブで眺めは無い。
峠からの舗装道路は牧場内を南西に下り、銀山温泉へと出る。
上記の通信塔そばに「国見の峠」の標柱と休憩ベンチがあり広大な眺めを楽しむしかけになっている。 ここは古い登山地図に「銀山切道」という名で記載されている。
国見山の三角点名は「大平おおだいら」 土地ではこの大きく広々とした地形からそう呼んでいたのだろうとうなずける。
所要時間=比高5m(距離30m) 登り:2分