館山は、仙台市の北部の動脈である北環状線と七北田川に挟まれたところ、中山丘陵の北辺にある山。 館は長命館といウ。 館跡を囲むように加茂団地が造成された。 見事なほどに巧みに作り上げた館の遺構が残る。 しかもコンパクトでひと歩きで見られるーというのがいい。 急な斜面の土塁、独立した平場(壇)、物見したであろう出丸など。 昔の支配階級とはなんとご苦労であったことか。
これまでなんども来た場所だが落葉期は初めてで館の輪郭がよく見える。 物見の壇からは思いもしないことに仙台港へと広がる耕土が見える。 仙台市が住民参加型で企画した公園整備が進行中、各壇ごとに芝の広場があり桜木も多い、花の季節はぜひ再訪したい。 北麓の寺や賀茂神社も見落とせない史跡である。
所要時間=比高140m 登り:30分 下り:20 分
※ すぐ近くに賀茂神社がある春は桜、秋は大カエデの紅葉が有名だ。
【報告者:源兵衛】 06/12/05
みやぎ里山文庫