みやぎ里山文庫 
 06-021 
仙台市青葉区の山
 ■地形図
熊ヶ根 (1/25000)
 ■所在地
仙台市青葉区作並鎌倉山
 ■実施日
 ■登山道
登山道なし
 ■ マップ
ルートマップ
鎌倉山 (かまくらやま)
 標 高 / 三角点
 520.0m / 三等三角点
 概 要


仙台から車で50分足らず国道48を走りニッカウイスキー工場にかかるころ道路脇に尖った高い山が迫り切り立った岩場が見える、これがロッククライミングのトレーニング場で親しまれてきた鎌倉山である。
岩人間は岩壁の上下のみで「地べた」を歩くことはないのか岩場以外にちゃんとした路はないが北に下る尾根があり踏み跡があってこれを登る。

麓を巻く林道の杉林が切れたあたりから入る。 ヤブは林道からわずかの距離だけで、すぐなくなるから歩きやすい。 崩壊した岩石が積み重なった地形で雨はすぐに浸透し沢もできない。 左寄りに尾根へと登り進む。けっして急な斜面に取り付かないこと。
主尾根に乗るればあとは直線で山頂に。手作りの山名板がある。 さらに進んですこし降りた岩頭で展望を楽しむ。 太平洋の海原から奥羽山脈まで見渡すことができる。 切れ込んだ足下には仙山線が走り、列車がおもちゃのようだ。

帰路は尾根伝いに下り、さきほどの林道に出る。 尾根上の踏み跡は消えてしまうが林道を頭に入れておけば問題はない。先をいそいで急斜面を下りないこと。

所要時間=比高270m 登り:70分 下り:60分
  

 特 記

 
 ※ 岩の練習場として初級クラスと言うが10年に一人ぐらい事故で亡くなる人が絶えない、先年には山菜取りの女性が見失った夫を追って滑落死した。 背後の尾根を歩けばなんの問題もない。

 ※ 野猿の群れがいるから出会ったら刺激しないように。
  

大森山頂の三角点
鎌倉山

伝説がある。
『後三年の役で鎌倉権五郎景政が矢で目を射抜かれるもそのまま奮戦し敵を倒した、
そのさい傷ついた目を天沼で洗ったという。
以来この沼のフナは片目なのだ、と。』

天沼は北側奥にある大沼である。
1990頃広範囲に伐採が行われ林道はその名残。
一望見渡す限りの裸山にされたが今日、再び緑に覆われかつて丸見えだった大沼は緑に隠され探すに難儀する、自然の回復力に感嘆する。

【報告者:源兵衛】 06/10/01 

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