みやぎ里山文庫 
 07-016 
仙台市太白区の山
 ■地形図
作並 (1/25000)
 ■所在地
仙台市太白区秋保町馬場字野尻
 ■実施日
2006年9月19日 晴れ
 ■登山道
登山道あり
 ■ マップ
ルートマップ
三方倉山 (さんぽうくらやま)
 標 高 / 三角点
 971.1m / 三等三角点
 概 要


 二口山塊の玄関口、秋保ビジターセンターの南に位置する三方倉山は、神室岳から東に伸びる三神尾根に位置する山。 秋保大滝から二口に向うと、釜淵を過ぎた正面に盤司岩が見える場所で左手に見える三角形の端整な形の山が三方倉山だ。 ちょうどビジターセンターの裏山のよう。

 名前の由来はわからないが『倉』の字は岩を意味するので、「三方を岩に囲まれた山」と言う事だろうか。

 三方倉山の登山道は近年に新しく整備され、北斜面を登る「シロヤシオコース」が平成17年、東斜面を登る「ブナ平コース」は平成18年に開設された。 どちらもブナ林の雰囲気の良い登山道で、二口遊歩道を利用し周回出来る。
 登山道の整備、新設は『緑を守り育てる宮城県連絡会議』のメンバーの方々が行なったそうだ。 測量に始まり草刈や道の整備と三年越しの事業と言う。 大切に利用したい。

 三方倉山の山頂は三角点を中心に刈り払いされた小さな広場になっていて、周囲は木々に囲まれ眺めは良くない。 北方向に大東岳が見える空間だけ木が伐採されている。 また、三角点から少し進んだ場所の南方向も伐採され蔵王連峰や笹谷周辺の山を眺めることが出来る。

所要時間 : 登り:100分 (ブナ平コース)
  

 特 記

 
 ※ 二口キャンプ場の駐車場が利用できるアプローチの良い山。

 ※ 最新の詳しい情報を秋保ビジターセンターで入手して入山すると良い。
  

三方倉山画像
三方倉山頂
三方倉山頂
三等三角点
三等三角点

【報告者:マルゴ】 06/10/02

 

三方倉山
 ■実施日
1997年4月15日 晴れ
 ■登山道
登山道なし
 ■ マップ
ルートマップ
別ルート
 概 要

 
 仙台市の西端、名取川西岸にある。 奥羽脊梁山脈から仙台神室岳を経て東に下る長い稜線上にある。
 かつてはこの稜線を下るルートがあったがいつしかヤブに没し、三方倉山は沢登りの登山者が稀に訪れるだけになっていた。 ごく近年二口から立派な登山路が整備され一般の登山者が登るようになった。
 ここで紹介するのは野尻から長い尾根を辿ってのぼる「笹谷路」のルートである。 ただし残雪期のほかは笹に覆われ歩くのは困難である。

 野尻集落の奥外れ(町頭という)の西側山中に秋葉神社がある。ここから尾根に入る路があり二口渓谷と太郎川に挟まれた尾根上を延々登りつづく。 幅1間、往時は立派だったろうが使われなくなって30年以上は経つだろうか。 残雪期ならはっきりと路形がみてとれ快適に歩くことができる。 道中の眺めもいい。
 路は三方倉山の南、標高700mほどの中腹を巻いてさらに家形峰の下から、奥の笹谷方面へと続く(終点は不明)三方倉山の南面は見ほれるような見事な若いブナの美林だ。 このブナ林の中を直登する。

所要時間=野尻から比高640m 登り:120分 下り:100分
  

 特 記

 
 ※ 残雪期に隣の家形峰や相ノ峰など合わせて稜線歩きをするのがいい。 眺めもすこぶる良い。野尻からの稜線路は長いが眺めがいいので退屈はしない。 この旧道の先はどこか?などたずね回ったが不明である

 ※ 山名のクラは崖地、急傾斜地を指す、この山は三方がクラということになる。 山頂部が平の三角形、どこから見てもそれと判る山容である
  

【報告者:源兵衛】 06/10/07 

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