みやぎ里山文庫 
 07-023 
仙台市太白区の山
 ■地形図
熊ヶ根 (1/25000)
 ■所在地
仙台市太白区野中
 ■実施日
2006年5月12日
 ■登山道
登山道あり
道標あり
 ■ マップ
ルートマップ
戸神山 (とがみやま)
 標 高 / 三角点
 504.4m / 三等三角点
 概 要


 戸神山は、独立峰とあって眺めがよい。 仙台から近く積雪も多くはないこともあり一年を通して登山者がある。
 90年代後半まで登山路はなかった。 かすかな踏み跡が東西両面からあったがいつのまにか路らしくなりやたらと手作りの標識が立っている。

 北の「肩」を女戸神山と呼ぶようになったのも近年のことのようだ。 南麓を越える国道457の峠(にくぬぎ峠)にある水道施設入り口に車を置いて荒れ果てた「廃道」を40分ばかり歩くと登山口に着く、ここから直登となる。 尾根のうえで北に入れば女戸神山である。廃道の途中から別れて時計回りに東に進み折葉からの路と合流して登るコースもある。 どちらも西と東の二方面から入り肩の尾根で合流する。

所要時間=国道から比高235m 登り:60分 下り:60分
  

 特 記

 
 ※ 国道から入る「廃道」は昭和30年代仙台の開発業者が二口の観光開発目的に専用道路として作った。 山稜上を二口まで延長するプランだった。 二口には別荘地の造成もなされたが倒産によりそのまま廃棄された。 
 このところ急速に荒廃し道路が崩壊しはじめている。 またこの山の東面では仙台圏最後のゴルフ場建設が着手されたがこれまた中途で倒産、そちこちに掘削したまま放置された地面が残っている。

 ※ 「廃道」から西の馬場方面に下りる道路跡がある。 昭和30年末まで国鉄白沢駅から秋保温泉までこのか細い道をバスが走っていたー白沢峠という。 信じられないに違いない。
 当時のわが国はそんな国だったのだ。

 ※ トガミ山と呼ぶ山はほかに山形市に2山、福島県浜通りに1山知っているがいずれも山容が円錐形で尖っている。 アイヌ語のトコム=盛り上がった小山からきたのかーという話を聞いた。 トガミ、トガリは全国諸所にあるそうだ。 秋保の戸森山も同列なのだろうか。

  

戸神山の山頂
山頂の三角点
山頂にある石祠
山頂南側にある石祠
戸神山と女戸神山
戸神山(左)と女戸神山(右)

【報告者:源兵衛】 06/10/25