旗立山は、太白山から南に張り出した尾根続きにあり、間に東北自動車道が走っている。　東西から人来田団地、自由ヶ丘団地の開発にあい山頂部周辺のみが残った。

　仙台市指定緑地になっており、その名称は「一高山」　つまり仙台第一高等学校所有（財団法人仙台一高奨学会）の山ということ。　開発を免れた所以である。
　同稜線上の南にあった山田山は消えた。　保存緑地の約半分が仙台市に売却され、ここで市民団体が山林復活作業に取り組んでいる。　違法投棄ごみやヤブが片付いて気持ちのいい杉林内に歩道もある。

山頂は西の太白山参道（車道）上部に仮ゲートがありそのかたわらになる。 　松・杉・雑木の混合林。

　所要時間＝太白山参道から数分　
　

　
　※　むかし鎌倉勢の奥羽遠征の際に旗を立てたというのが山名の由縁。
　仙台市指定保存緑地は、おおむね所有者名を冠する。　ここでも現地にある掲示板には一高山とある。　やがて旗立山の名称は忘れ去られ、こちらが残る可能性が高い。
　

　
　※　市民団体の活動は→もりっと仙台森づくりーで検索。
　旗立山の北端、山田自由ヶ丘団地の西奥に高速道に沿って使われていないトンネルがある。　1961年に廃止された秋保電鉄のもので歩行は可能。　当時は太白区長町からこの電車に乗りトンネル西の駅から歩くのが太白山登山の通例だった。