石巻市の上品山は、北上川(追波川)の南方、硯上山の西に位置する山。 山頂には国土交通省の航空レーダーサイトや石巻市営の牧場がある。
山頂からの眺めは北上川の流れが壮観に見ることができる素晴らしい景色である。
上品山の歴史は古く、平凡社『宮城県の地名』によれば、山頂に万海壇と呼ばれる土壇があり万海上人の行屋跡と伝えられる。 その後、熊野社が祀られ傍らに万海杉という巨木があり航行の目標にされた。
上品山の名前の由来は、一説によると坂上田村麻呂が蝦夷遠征の時に上品山高徳寺を開基した事によると云えられる。 現在、山頂には久集比奈(クスヒナ)神社がある。
上品山には北麓の旧河北町や南麓の水沼から様々な登山道・林道が利用できるが、稲井地区の住民参加による『石巻緑のハイキングロード』という遊歩道が整備されている。 これは、籠峰山〜上品山〜水沼山〜京ヶ森と馬蹄形状に並ぶ山々を結ぶ全長20kmのハイキングコース。 水沼山への縦走コースもあり、歩きやすい道である。
所要時間=登り: 分 下り: 分