雄勝半島の中央部に位置する山である。　大浜の小さな漁港の前にある葉山神社の裏手に参拝道が続く。　駐車場は特別ないが、神社と車道の間に停めることができる。

　信仰心深い漁業に携わる人たちの願いがこもった山であろうか、短い登路ながら下ほどに八幡神社と愛宕神社、山頂直下には石神社（いそのじんじゃ）と脇道を進んで３つの神社がまつられ、これを巡ることもできる。　石神社のご神体は今にも転げそうな巨岩、バランス良く台座石に乗っている。
　また途中には、「神授の泉」「仙界の滝」「御神馬の足跡石」「空洞岩（からどういわ）」と信仰との結びつきを感じさせられるようなネーミングのスポットが次々と現れる。
　杉やモミの大木で薄暗い登山道を登ったあと細長い山頂中央部の石を抱く木の所に出る。　山頂標識と三等三角点があるのは東よりのピークであるが、展望は樹間からわずかに望めるのみである。　ここから大浜峠に下れないものか少し下ってみたがすぐに濃い笹やぶが現れた。　かなり苦労しそうである。

　西よりにはアンテナ施設が２基あるが、手前は海に向かって刈り払いがされており、ここから眺め下ろす名振湾の眺めは絶品である。　踏み跡は奥のアンテナのところで終っていた。

所要時間＝登り：50分　下り：30分