みやぎ里山文庫 
 03-004 
加美町の山
 ■地形図
魚取沼 (1/25000)
 ■所在地
加美町宮崎字漆沢嶽山
 ■実施日
2006年10月30日 晴れ
 ■登山道
登山道なし
 ■ マップ

ルートマップ
国見山 (くにみやま)
 標 高 / 三角点
 625.0m / 三等三角点 (太平・おおだいら)
 概 要


 宮城、山形両県境上の山。 立派な舗装道路があり2分も歩けば山頂だが、地形図にもガイドブックにも現地の案内にも山の名はないから「登る」ひとなどはいないだろう。
 宮城県加美町と山形県尾花沢市を結ぶ国道347鍋越トンネルから旧峠に上る道があり、その最上部から南に分岐して1kmも進むと尾花沢市営の広大な牧場が広がる。 そこに通信塔がありその背後の尾根上の30m先に山頂がある。 ヤブで眺めは無い。
 峠からの舗装道路は牧場内を南西に下り、銀山温泉へと出る。

 上記の通信塔そばに「国見の峠」の標柱と休憩ベンチがあり広大な眺めを楽しむしかけになっている。 ここは古い登山地図に「銀山切道」という名で記載されている。

 国見山の三角点名は「大平おおだいら」 土地ではこの大きく広々とした地形からそう呼んでいたのだろうとうなずける。

所要時間=比高5m(距離30m) 登り:2分 
  

 特 記
 
 ※ 宝栄牧場は190ヘクタールという広さ。 明治初期に開設され、国内でも歴史の古い牧場ということだ。 春から秋、農家から預かった牛が放牧される。
 近年では、国道347号からの舗装道路が整備され、眺めを楽しみながら牧場内を銀山方面に抜ける道として利用する車もあるようだ。
  
 その他
  
 ※ 国道347はトンネルで県境を越えるが、それ以前は分水嶺を越える峠道だった(現在でも通行できる)さらにその前(昭和30年代はこの国見山を通っていた。 銀山切道はさらに古い時代の分水嶺越えになるのだろう。 宝栄牧場の最上部はその分水嶺(標高610m)でまさに県境を踏むようにして道路が走る。
  
国見山
国見山
国見峠の標柱
国見峠の標柱とベンチ

【報告者:源兵衛】 06/11/05 

みやぎ里山文庫