オボコンベ山は、川崎町の本砂金の奥にあり、二口山塊の南東に位置する山。 周囲のたおやかな山々の中にあって親指を立てたような尖った山姿が目立つ。 しかし、周囲を山に囲まれ麓からは見えない。
山名の由来は、子供(おぼこ)をおんぶした姿に見える事から『オボコンベ山』や『オボコベ山』と呼ばれる。 また、古くは『天狗山』や『坊主山』とも呼ばれていた。
山頂は六畳ほどの広さしかなく「雲の峰」と書かれた山名板がある。 眺望はすこぶる良く、奥羽山脈の山々など360度の眺めが楽しめる。
麓の本砂子小学校では学童登山が行われ、山頂の石祠にそれぞれの願いが書かれた梵石を奉納している。
山の西側にマンモス岩と呼ばれる大きな岩頭があり、岩の一部が抜け落ち穴が開いたマンモスの鼻と呼ばれる石橋がある。 昔は殿様しかその上に立てなかったそうだ。
登山ルートは、山の北側を流れる本砂金川から支沢に入り沢に沿って登る、通称『沢コース』と山頂から北東に伸びる尾根を登る『尾根コース』がある。 二つのコースを周回できる。 沢コースは赤布を頼りに沢に沿って登り源頭部から尾根を登る。
所要時間= 登り:90分