みやぎ里山文庫 
 16-010 
松島町の山
 ■地形図
松島 (1/25000)
 ■所在地
宮城郡松島町
 ■実施日
2007年1月3日 晴れ
 ■登山道
山上まで車道
 ■ マップ
ルートマップ
双観山 (そうかんざん)
 標 高 / 三角点
 43.0m / − 展望台 レストラン
 概 要


 昭和27年宮城県で国体が開かれ松島湾ではヨット競技が開かれた。 その際昭和天皇が松島遊覧を楽しまれお立ち寄りになったのがこの山、戦後派の観光地である。
 国道からすぐーとあって観光客が絶えない。 和風レストランもある。
お勧めしたいのは下の海岸である。 車を置いて歩けばほんの20分足らずで海の香りや点在する島々、観光船を追いかけて舞う海鳥の群舞が楽しめる。

所要時間=山頂まで車道 
  

 特 記

 
 足元の海岸側に旧街道が残っておりここからさらに海に下りる細道の先に崩れかけた桟橋がある。 いまでは釣り人しか訪れぬ場所だが古くは海路扇谷を訪れる観光客で賑わった。
 目の前に浮かぶのが要島(かなめじま)で扇(谷)の要ということになる。 ここで見る名月は、海面に砕け散る月影、松並の黒い影―まさに名画の世界だ。

 東に大小の岬があり大きい岬の踏み跡の先端にコンクリート製の塔が立つ。 塩釜港界立標という銘版がはめ込まれている。 高さは7mほどか、古代エジプトのオベリスクに似た形のこの塔、東南に9Km離れた花淵崎・東10Km先の木の島にも立っている。 3本を結んだなかが塩釜港という印だ。以前は白塗りで海上から見えるよう周辺の立木も刈り払われていたが、船舶の運用も近代化ということか使われぬとみえ、塔は黒灰色にくすみ、成長した立木に覆われている。 ここは萱野崎という、松島海岸側に付け足したような極く小さな岬があり腕岬という、眺めがいいが「渡る」のが怖い、その意味は現地で解いてご覧あれ。
  

 その他


 
 

光りあふれる松林の中を踏み跡が岬突端へと続く
岬へと続く踏み跡
桟橋の風景
桟橋の風景(島は要島)
双観山全景
双観山全景

【報告者:源兵衛】 07/01/03 

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