禿岳は鬼首(おにこうべ)盆地の西に位置し、鬼首外輪山の最高峰の山。 別名『小鏑(かぶら)山』と言うが、あまり馴染みがない。 登山者の会話の中では『ハゲカムロ』と呼んで、西隣にある神室山と区別する。
奥羽山脈のほぼ中間に位置し、噴火によって形成された鋭い稜線や急峻な沢筋がアルプス的な厳しい山姿を有し『みちのくの小アルプス』とも呼ばれている
山頂から眼下に広がる鬼首盆地と正面に鎮座する荒雄岳の姿が素晴らしい展望を広げる。 山頂から南へ少し下った南峰には不動明王の石祠がある。 春には山頂付近の残雪に雪田の植物が見られる。
登山ルートは、宮城県側にゴルフ場脇から登る「中峰(なかみね)コース」「新道コース」と花立(はなだて)峠からの「花立コース」が、山形県最上(もがみ)町からの「矢櫃沢コース」と4つの登山ルートがある。 ただし、中峰コースは崩落の為、現在は通行止めになっている。
比較的アクセスが良い花立峠から登る「花立コース」が初心者でも安心して歩け、訪れる登山者も多い人気のコース。 新道コースを登り花立コースを下山する周回ルートも健脚向けでオススメ、ただし花立峠から舗装路を下るようになるので帰りの車があるとよいだろう。
所要時間=登り:100分 下り: 分