小柴山は、鬼首環状盆地の外輪山で、北方向に花立峠を隔てた禿岳が南方向には鍋倉山が連なる。　
山頂まで鬼首スキー場のゲレンデが造られているが、スキー客で賑わう冬期に山頂を訪れる人は少ない。
ゲレンデを登っても良いが、花立峠からの道が整備されているので利用できる。
花立峠にある禿岳登山口の反対方向、駐車場側に登山口がある。　小柴山まで刈り払いされた快適な道だった。
登山口には『小柴山遊歩道』の表示があるが、３つのピークを越えるアップダウンの山道で散策気分では歩けない。　シッカリとした登山装備が必要だろう。
　
昔、花渕山から小柴山に続く尾根道は、前九年の役に源頼義が鬼切部（現在の鬼首）を攻める軍道として使ったと云われている。

山頂は登山道の途中にある休憩場のような場所で、山頂の雰囲気はない。　三角点はベンチ脇の目立たない場所に、草に隠れるようにあった。
東方向に眺望が開け、荒雄岳や鬼首高原の風景が楽しめる。

山頂から10分もせずに鬼首スキー場のゲレンデトップに出る。　鞍部までゲレンデを下り登り返すと柴倉山のテレキャビン駅に着くが、単調なゲレンデを歩いて下山するより花立峠に戻った方が良いだろう。　


所要時間＝比高　　250ｍ  登り：　120分　下り：　　分