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 目的を持って歩きましょう

 
 里山は、人の暮らしに役立つように長年にわたり環境を変えてきた人工の自然です。 そこには雑木林、杉林、竹林があり、沢が流れ溜池が作られています。 麓には田圃、畑、集落があり人の暮らしと様々な生き物達がいます。
 薄暗い杉林を歩き、木に囲まれた眺めのない山頂にガッカリする事も、『しょうもない山に来てしまった!』と嘆く事もありません。 興味と好奇心を持って歩けば、里山は変化に富んだ面白い山なんです。

 ※ 樹木や植物の名前を調べたり、昆虫や鳥を探すのも楽しいです。
 ※ 山菜や果実など山の恵みも沢山あります。
 ※ 炭焼き小屋の跡を見たり雑木林の雰囲気を感じるのも良いでしょう。
 ※ 地形を見て自分で登山ルートを探す楽しみが簡単、安全に出来ます。
 ※ おもいがけず、景色の良い場所を見つけられるかもしれません。

    里山の楽しみ方は人それぞれに無尽にあるのです。
  

 情報を集めましょう

 
 里山歩きをはじめる場合、事前の情報収集が大切です。
 まず地形図から山の形や名前を調べます。 斜面の斜度、尾根の形・岩場・沢・湿地・池・木の種類・田・畑、などなど、
地形図からわかる事は沢山あります。
 等高線の広い楽そうな斜面を線で繋げてみると登山ルートが出来あがります。 林道や作業道、送電線の巡視路も積極的に使います。

 ガイドブックやインターネットで登山情報を調べるのも良いでしょう。 ただし、季節が違うと山の様子も違ってきます。 登る季節を選ぶ事も大事です。 里山歩きの適期は、木々の葉が落ちて下草が枯れた晩秋から新緑の春まで、豪雪地帯以外は冬がもっとも歩きやすいのです。 

 里山は麓に住む人々と共にあります。 集落の歴史や伝統、地域の名所、旧跡、語り継がれる伝説や民話を調べる事も大切です。 書物の中に山の事がかかれている場合も多くあります。
 また、村のお年よりに聞く事も重要な情報収集の手段です。 帰り道で里の人に出会ったら、山の事を聞いてみましょう。 山の名前が違っていたり、由来など興味ある話しが聞けるかもしれません。  

 実際に山に入ると枝道や作業道が沢山あって地図にない道が見つかる場合があリます。 道を下ったら民家の裏だったりして、思いがけない場所に出るのも里山歩きの楽しみです。
 地図に自分で見つけたルートを記録する事で自分だけの登山ルートが出来あがります。  ただ、深い沢や渡れない川に突き当たることもあるので無理は禁物です。
  
  

 マナーを守って歩きましょう

 
 里山に限らず登山はマナーを守って歩きましょう。

 ※ 自然に優しく、花や植物は採らない。 
 ※ 山菜やキノコ採り、昆虫採集はほどほどに!
 ※ 動物と出遭ったら、しずかに見守り決して脅かさない。
 ※ ゴミは必ず持ちかえる。
 ※ 焚き火は厳禁、タバコやコンロの使用は場所を考える。
 ※ 規模の小さな山でも油断せず充分な装備と無理のない計画で歩く。
 ※ 田や畑に勝手に入らない。
  
   

 動きやすい服装で歩きましょう

 
 里山歩きの服装と装備は、基本的に登山と変わりません。 季節に合った動きやすい服装で歩きましょう。 下着は速乾性のある物を着用、アウターは汚れても良い物にします。
 藪山を歩く場合は、長袖シャツに長ズボン、刺や笹の切り口で怪我をしないように丈夫なズボンとゴム引き軍手や革手袋なども用意します。

 雨具・救急用品・虫除けは必ず持ちましょう。トレッキングポールもあると便利です。 雨具は合羽やポンチョなどを自分にあったスタイルで、傘も枝が邪魔にならない林道などでは重宝します。

 靴は、登山靴にこだわらず自分の歩きやすい靴で良いのですが、湿地や沢など悪路が多い場合は長靴が適しています。 藪山など悪路に入る場合は、底のしっかりとした登山靴が良いでしょう。

 ザックは20L〜30Lぐらいのシンプルな物、外にカップなど付けると邪魔になります。 水は行動に必要な分を持って行きます。 地図とコンパスは取り出しやすい場所に入れます。

 他に双眼鏡やカメラ、ポケット図鑑など自分の目的に合わせて持って行くと楽しめます。
 

 動物にご注意

 
 カモシカやウサギなどかわいい動物に出会うのも里山歩きの楽しみです。 しかし、熊や猿など関わりたくない動物も里山にいます。 
 近年、仙台市の中心部にも熊やカモシカが出没するなど、森の動物たちが市街地や近郊の里山で目撃されています。 短時間の山歩きといえども注意する必要があります。 熊鈴やラジオを鳴らすなど、人間の存在を動物に知らせるのも有効です。

 いずれにしても遭遇した場合、慌てて騒がない事が大事です。 動物も人間が怖いのですから、しずかに騒がずその場を離れると良いでしょう。
   

 
みやぎ里山文庫