揚石山の名前の由来は、かつて文字地方から登った修験者や人々が、物資を上げ下ろしした山ということから、上下山(あげおろしやま)と名付けられもので、時代とともに語呂が変わって、石を揚げる山となってしまったようだ。 なので、森林地形図には、今でも上下山とある。 また、物資を上げ下ろしすると同時に二迫川に水を育むよう、盛んに雨乞いが行われた深い里人の歴史もある。
登山道は、文字荒砥沢地区と、沼倉耕英冷地区の旧仙北街道沿いの2本がある。 どちらも見つけにくいが、「深山岳歩道」の緑色の看板が目印。 渡渉箇所とアップダウンがあるので足元には十分に注意。 山頂には二つの三角点があるが、その理由は不明。 ここを休憩場所にするといいだろう。 そこを過ぎて間もなく南側に石碑がある。それが雨乞いの神様だ。 この山の魅力は、なんといっても巨大なブナとナラの原生林。 世界谷地の南側に位置していることからも比較すると、その自然度に圧巻する。 ただし、山頂からの展望は期待できないのが残念。 天気がよければ、木々の隙間から、北側には世界谷地、南側には文字三山(もんじさんざん)が見える。 所要時間=登り:60分 |