栗駒山は、宮城・秋田・岩手にまたがる宮城県北部で最大の複式コニーデ型火山。 山頂西側の残雪が天馬の姿に見えることから、栗駒山の名が付けられた。 岩手や秋田側では須川岳や大日岳と呼ばれていた。
裾野を大きく広げた秀麗な山姿は、火山の外輪山である事を忘れさせ、沢山の花に飾られた姿は女性的な印象を与えるが、北側の昭和湖や剣岳周辺は荒々しい火山の雰囲気を残している。
また、栗駒山は信仰の山でもある。 南西斜面にある御室は駒形根神社の奥宮、かつて、御沢の表掛コース・新湯の裏掛コースは御室詣の参道として使われていた。 山頂には駒形根神社の別院がある。 山頂の眺めはすこぶる良く、遮るもののない眺めが楽しめる。 南の大崎平野、北の焼石連峰、西の神室・鬼首の山々が近くに見える。 晴れた日は、鳥海山も望める。
栗駒山には多くの登山ルートがあり、いずれも麓に温泉を控えている初心者からベテランまで楽しめるルートばかりだ。 人気の山なので登山者も多くコマクサ平から入山する東栗駒山コースがオススメ。 コンクリートで固められた中央コースは下山路またはエスケープルートとして使う。 須川温泉を利用した須川コースも入山者が多く初心者でも安心だ。 他に御沢・大地森・湯浜・秣・裏掛コースと所要時間が長い麓からのコースがある。 季節の風景を楽しみながら登ると良いだろう。
所要時間=登り:20分 |