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大土ヶ森 (おおどがもり) |
標 高 / 三角点 |
580.25m / 二等三角点 (点名:烏兎ガ森) |
概 要 |
大土ヶ森は宮城県北部、栗駒山の南部にある山で、その美しい山容から『文字富士』とも呼ばれる。
大土ヶ森の山名は、三角形に尖がった山の意味である『オド・ウド』が語源と思われる。 三角点名も烏兎ガ森(ウドガモリ)とあることから、以前はウドガ森と呼ばれていたのだろう。 大土ヶ森や大土森と呼ばれる山は他にもあり、やはり尖がった三角形をした山が多い。 ちなみに仙台市の太白山も独活ヶ森(ウドガモリ)の別名を持っている。
大土ヶ森の山麓には、かつて大土ヶ森鉱山があり江戸期から現代まで採掘が行われていた。 今は面影を見ることは出来ないが鉱区図などが鴬沢町鉱山資料館に展示されている。
登山口は南東尾根の麓に鶯沢口があり、砥沢林道から縦走する花山口がある。 鶯沢口は尾根を登る尾根コースと沢沿いの渓流コースに分かれるが、やがて一つになりアカマツ林の道を行くと展望広場に繋がる。 広葉樹林帯にはいると熊落とし坂〜鼻こすり坂に続く直登コースといっき坂への迂回コースに再び道が分かれる。 熊落とし坂を登りいっき坂を下ると良いだろう。
山頂は立派な山名柱と二等三角点がある広場になっていて、北に栗駒山が見え南に大崎平野の眺望が得られる。 山頂から50mほど東に進むと笹の広場がありベンチが置かれている。
花山口は、花山湖の北に延びる砥沢林道を進んだ旧花山町と旧栗駒町の町境の峠から登る。 花山自然の家が登山コースとして利用し番号の記された杭が随所にある。 尾根を忠実にトレースするアップダウンのルートで最後はいっき坂の急登りになる。 登山道脇を林道が走り南斜面が伐採されている為、あまり気持ちの良いコースではないが山頂がよく見える。
所要時間= 鶯沢コース 登り: 70分 花山コース 登り: 90分
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特 記 |
※ 大土ヶ森・中ノ森・櫃ヶ森を文字三山と言い、伝説が残されている。
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